Electronic Arts(EA)は、『Battlefield 2042』の大規模リフレッシュを発表し、本作を待望のBattlefield 6発売への導線として位置付けました。通称「Battlefield 6への道」と呼ばれるアップデート9.2は2025年8月18日に配信開始され、新コンテンツやゲームプレイの改善を多数導入し、ファンの再関与と次作への期待感醸成を図っています。
アップデートの中心となるのは、象徴的な硫黄島マップのリメイク版追加で、700×200メートルの戦闘ゾーン内に上陸艇、塹壕、バンカーなどのクラシック要素を含みます。さらに火山が活動中というダイナミックな環境ハザードも戦場に加わりました。
武器面では、新たに2種類が装備に加わりました。全プレイヤーが使用可能なKFS2000アサルトライフルと、『Battlefield 6』ベータ参加者限定で先行配布され、後に一般解禁予定のLynxスナイパーライフルです。ビークル戦闘も強化され、新たにA10 ワートホッグとSU-25TM フロッグフットの攻撃ジェット機2種が登場。これらは地上の乗り物脅威に対抗できる改良能力を備えています。
アップデートの象徴的な要素は、2025年10月7日まで実施される、Battlefieldシリーズの歴史をテーマにした60ティアの無料バトルパスです。このパスでは、24種の『Battlefield 6』対応限定コスメティック、プレイヤーカード、アイコン、そして主にBattlefield: Bad Company 2以降の作品に由来するシリーズの遺産を感じさせる装備品など、さまざまなアンロックアイテムが提供されます。
バトルパスの長期化とプレイ時間の負担に対するプレイヤーの懸念に応え、DICEとEAは終了まで毎週末にXP2倍イベントを実施し、さらに最終2週末はXP3倍でプレイヤーの進行を加速させ、獲得報酬の獲得を容易にすると約束しています。
『Battlefield 2042』はリリース当初に批判を受けましたが、この刷新施策でEAは本作を単独タイトルとしてではなく、次章へつながる基盤となる「道」として位置付け直しました。この長期戦略は、大規模マルチプレイヤーゲームにおいてレガシーコンテンツと新たなインセンティブを融合させ、継続的なプレイヤー維持を目指す開発者の姿勢を示しています。
バトルパス終了後のリリースが予定されている『Battlefield 6』に向けたコンテンツ拡充とプレイヤー保持策を兼ねる今回のアップデートは、PCゲーム市場における進化するモデルの一端を浮き彫りにしています。
『Battlefield 2042』の再訪問や「Battlefield 6への道」アップデートの体験に興味があるプレイヤーは、2025年10月7日まで新コンテンツとXPイベントを楽しむことができます。EAがノスタルジーと新規要素を活用する中、コミュニティは『Battlefield 6』の正式リリースと本シリーズの今後に期待を寄せています。