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Firaxis Games、『シヴィライゼーション7』の賛否両論を受けて人員削減を実施

『シヴィライゼーション7』の開発元であるFiraxis Gamesは、最新作の評価が賛否両論に分かれ成績も振るわなかったことを受け、柔軟性と創造性の向上を目的とした再編の一環として、具体的な人数は明かされていないものの一部従業員のレイオフを実施した。

著者: Nokobot AI
2025年9月9日に公開
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Firaxis Games、『シヴィライゼーション7』の賛否両論を受けて人員削減を実施

Firaxis Gamesは、『シヴィライゼーション』シリーズの開発スタジオとして、人数は明かされていないものの従業員のレイオフを実施したことを公表した。この人員削減は、パブリッシャーの2Kによると、開発プロセスの最適化を図り、より高い柔軟性、協力体制、そして創造性の向上を目指した大規模な再編の一環だという。

今回のレイオフは今年初めにリリースされた『シヴィライゼーション7』の反響が賛否両論であったことを受けてのものだ。ユーザーインターフェースや戦闘メカニクスに対する批判が目立ち、多くのファンからは欠落している、もしくは未完成の要素への失望の声が上がっていた。これらの問題にもかかわらず、2KとFiraxisはコミュニティの期待に応えるべく、引き続きゲームのアップデートと調整に取り組む姿勢を示している。

スタジオは最近、ハードウェア要件への懸念がある中で大型マップの導入を含む複数のパッチとアップデートを行い、ゲームプレイ体験の向上を図っている。しかしながら、Steamなどのプラットフォームにおけるプレイヤーのアクティビティは『シヴィライゼーション6』や『シヴィライゼーション5』など過去作に比べて低迷しており、これらは発売から数年経っても高い同時接続数を維持し続けている。

今回のレイオフは、親会社であるTake-Two Interactiveのコスト削減戦略の一環として2023年初頭に約30名の従業員が減らされた2年前に続く、Firaxisにおける2度目の大規模な人員整理となる。前回の再編は、評価は高かったものの売上が期待に応えられなかった2022年のリリース作『Marvel's Midnight Suns』の成績不振と同時期に実施されたものであった。

元Firaxisのライターであるエマ・キドウェル氏が自身のSNSでこの人員削減を公に認め、生産部門、ナラティブ部門、美術部門の従業員が影響を受けていると指摘した。一方、Take-Two CEOのストラウス・ゼルニック氏は『シヴィライゼーション7』を「スローバーン」(ゆっくりとした成長を遂げる)タイトルであり、発売当初の低調なスタートにもかかわらず、最終的な販売数は会社の予測を満たすと期待していると述べている。

Firaxisでの人員削減は、経済的不確実性や変化するプレイヤーの期待が交錯する中、革新とコスト管理の両立を求められるゲーム業界全体の難題を反映している。このような環境は、ゲーム開発者の間で雇用の安定性や労働環境の改善を求めた組合結成の議論を再燃させている。

今後Firaxisは『シヴィライゼーション7』の更なるアップデートに注力する一方で、激化する市場競争と不安定な環境下でシリーズの勢いを取り戻せるかどうかが注目される。スタジオはまた、評価は高いものの発売から年数を経た『XCOM 2』など他のフランチャイズにも関心を持ち続けているが、続編や新作の発表はまだ行われていない。

現在Firaxisと2Kは、『シヴィライゼーション』シリーズが持つ歴史的な強み、すなわち根強い人気と安定したコミュニティの支持に自信を持ちつつ、長期的な展望に期待を寄せている。

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